素敵な近所のある生活

皆さんこんにちは、オタワの天使です♪

西向きの部屋の窓から、静かに色あせていく日暮れの空を眺めながら、

筆をとります。

今日は、素敵な近所に囲まれて生活することの喜びについて

書いてみたいと思います。

五月末、夏の訪れとともに、カナダでは早くもヴァケーションシーズン

が始まっています。もちろん、全員が一斉に仕事をお休みするわけでは

ありませんが、秋口や冬の間に比べ、街行く人々の様子はやはり心なしか

浮き浮きとしているように感じられます。道を歩くと、庭仕事や、

日曜大工に励んでいる人、ジョギングやサイクリングを楽しむ人、

犬の散歩にいそしむ人、小さな子供を連れて散歩する人などの様子が

見えて、とても賑やかです。

こんな中、大学も５月から８月の間は特別スケジュールで、学生も

先生方も大多数が自宅で仕事に取り組みます。

私もその例にもれず、５月に入ってからは、自分で１日の予定を組み、

週に一回の先生とのミーティング以外は、もっぱら家の近所での

生活を満喫中です。大学の学期中はバスに乗ってあちこち出かける

のが常ですが、夏の間は、歩ける範囲で生活してみようと、あえて

バスには乗らない生活を選びました。

私の朝は、家の隣の坂道を下ってお気に入りのコーヒーショップに

行くことから始まります。この坂道が、今は本当に美しいです。

古い住宅街なので、街路樹も立派で、頭上に青々と繁る楓の様子は、

まさに「メープル街道」です。木の葉が風に揺れる音を聞きながら、

歩いていくと、必ず、家々の庭先からリスが一匹や二匹、ちらっと

姿をみせます。朝は鳥たちの鳴き声も、それはそれはきれいです。

手入れの行き届いた、レンガ造りの美しくて立派な家々とその庭先

をじっくり眺めるのも、目と心の保養になります。

私が行く、このコーヒーショップはオタワのローカルチェーン店の

Bridgeheadというお店で、私は本当にこのBridgeheadの大ファンです。

（また別の機会にぜひ紹介したいです☆）

お店の人は、私のことも、私が何を注文するかも覚えていて、

いつも丁寧にあたたかく迎えてくれます　－　私が一番やすいコーヒー

一杯で３時間以上滞在するのを知っているのに！　いつも日本から

持ってきたタイガーの小さな魔法瓶を持参しますが、それを忘れた

時には、「あれ、いつものあの可愛いコップはどうしたの？！」と

きいてくれました。嬉しかった！

午前中いっぱい、そこで作業をしますが、そのコーヒーショップの

帰り道によく寄るお店が、二つあります。

一つは、はす向かいにある、小さなスーパー。いつも食材の

買い物はここで済ませます。ここがまた、小さいけれど、素晴らしい

スーパーなのです！日本の感覚で言っても小さいスーパーだと

思います。サイズはコンビニ一軒くらい。でも、品ぞろえが抜群で、

ローカルな食材を扱っていて、新鮮だし、また何より、お店の人が

自分たちの売っているものを気にかけているところが特別です。

常連客が多く、レジではいつも面白い会話が聞かれます。

昨日買いに行ったときは、誰かが肌の悩みを口にしたのか、

それに対してレジの奥さんが「とにもかくにも、あなたの肌は

とってもきれいよ！」と言っているのがきこえて、思わずにっこり

してしまいました。

もう一つは、日本でいうところの百円ショップ、Dollarama です。

こちらもチェーン店ですが、サマーセット通りにあるこのお店は

スタッフがとても気さくで親切です。文具などが安くてしかも

種類が多いので、しばしばお世話になります。この間、ここで

見つけたダークチョコレートをレジに持っていったら、レジの

若いお兄さんが、「あ、これね、すごく美味しいんだよ。いいチョイス

だね！」とコメントくれました。実際おいしかったので、今日

もう一度買った時に、先日のコメントのお礼を言うと、「そうでしょ？

自分もいつもこれを買うんだから」と返ってきました。

私は、今住んでいる場所での生活がお気に入りですが、ふと

なぜそんなに楽しいのか考えてみると、それはやはり、

近所に顔見知りの人たちがいて、お互いにさりげなく気遣っていて、

短いけど心のこもった会話が交わされるからなのですね。

こんな人たちのいる近所で過ごす明日が、また楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！

また次回お会いしましょう☆

オタワの天使