新しいパジャマ、昔の記憶
2020年12月22日 オタワにて綴る ー
皆さんこんにちは、オタワの天使です♪
今日、この日記を訪ねてくださったことに心から感謝します☆
一日一日過ごしてきた2020年この一年も、いつのまにか残すところわずか数日となりました。冬至も過ぎて、これからは日が少しずつ、また長くなるのですね。皆さんは冬の日々、いかがお過ごしですか。
11月から冬色に染まったオタワ、日も短くなり、気温も零下に下がり、外の色もモノクロに変わり、鳥たちや虫たちの声もしなくなり、だいぶ気持ちの沈む期間を過ごしました。夏の明るさ、暖かさ(暑さ!)、色とりどりの景色が恋しくて、去ってしまった夏からの日々を数える毎日でした。窓から見下ろす庭に時々姿を見せるリスたちや、朝に時々見かける小鳥たちを目で追っては、心の慰めにしていました。
「夏よ、はーやく来い♪」
と呼びかけても、まだまだあと4か月は冬の君臨する王国での生活です。思わず、深いため息が出てしまいます。しかし、こんな長旅、ため息ばかりついていても、仕方がありません。
木の葉が散り終わって、一か月半が経ち、ある日、私の心に火が灯りました。
「いやー、こんなのんきな呼びかけをしている場合じゃない。何か冬の楽しみを見つけよう!!」
カナダの長い冬をかえって楽しめるようにしよう、そして、来年の5月、夏が来るときに、「冬が去るのが名残惜しい」と感じてみたいと思いました。
さて、長い冬、しかもコロナウイルス対策で家におこもりとなると、大事なのが、寝具をはじめとする夜のアイテムです。
よく部屋を見回してみると、約3年半前に初めてオタワに引っ越した時に急いで買ったとりあえずのベッドカバーと、穴の開いたシーツが目に入りました。
「よし、ここから始めよう!」
さっそく、私はオンラインでカナダの寝具店のウェブサイトを探し、そこでちょっと私にしてはお金をかけて、素敵なラベンダーの花柄の布団カバーを注文、シーツはお手頃な価格の白いシーツをアマゾンで選びました。
新しい寝具を使い始めると、部屋の空気もお洒落になった感じで、毎日ベッドを見たり、ベッドの上で作業したり、夜に寝るのが楽しみになりました。作戦は大成功です。
さて、12月に入り、クリスマスが近づいたので、私はもう一歩この作戦を進めようと思い立ちました。今度はパジャマに目を付けました。そういえば、長いこと、お洒落なパジャマで眠るのが夢でしたが、実際には古いTシャツとズボンで寝ていました。
「そうだ、今年は素敵なパジャマを自分へのクリスマスプレゼントにしよう!」
私の好きなお店に『La Vie en Rose』というのがあります。オタワのリドーセンターの中にも店舗があって、以前は大学からの帰りによくその前を通っていろいろな想像を巡らせたものでした。
パジャマを買おうと思いついたら、真っ先にこのお店が頭に浮かびました。迷わず、オンラインで『La Vie en Rose』のウェブサイトへ行き、気に入った木綿のパジャマセットを二着注文しました。
二日後。
パジャマの入った大きな白い袋が宅配便で届きました。誰にも気づかれないようにそーっと袋を自分の部屋へ持っていき、オープン!
とても素敵な、可愛いパジャマが二着、するりとベッドの上にこぼれ落ちました。色はピンクと水色一着ずつです。
さっそく、その夜、私は水色のパジャマに袖を通しました。こんな可愛いパジャマは子供の時以来で、胸がドキドキしました。
夜、ベッドに横になって、ラベンダーの花柄の布団に顔をうずめながら、私はふと、懐かしい気持ちに駆られました。何だろう、と思って目を閉じると、そこに浮かんだのは、子供の時の私のパジャマの記憶でした。
私が小さかった頃、母方の祖母がいつも可愛いパジャマをたくさん買って送ってくれました。子供時代を通して、両親に買ってもらったパジャマはほとんどなく、全部、祖母が買ってくれたものでした。私は、そのパジャマたちが大好きでした。いつも新しいパジャマが届くと、「今回はどんなパジャマだろう?」とワクワクして袋を開けるのでした。
その晩、私は可愛い水色のパジャマで横になりながら、その時の気持ちを思い出していました。まるで、祖母が買ってくれたパジャマで眠っているような、暖かな気持ちでした。
「まるで、このパジャマも祖母が送ってくれたみたいな気がする」
私は笑顔で眠りにつきました。
皆さんには、どんなパジャマの記憶がありますか?
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました☆
皆様にとって素敵な一日となりますように。
そして、良い年末をお過ごしください。
心を込めて、
オタワの天使
追伸 カナダの冬のイベント、IllumiNATION。今年はコロナの影響で、オンライン配信となりました。カナダ各地のこの時期の映像とともに、各地のアーティストのパフォーマンスが楽しめます。約1時間の番組です。皆さんも、ゆったりとくつろぎながら、カナダのホリデーシーズンをぜひ楽しんでみてください。