オタワの天使のオタワ日記

カナダをこよなく愛する、オタワ在住の天使がお届けするオタワの日常レポート。

スロークッカーの魅力、ガレージセールの思い出

2021年2月14日、オタワにて綴る ー

 

皆さんこんにちは、オタワの天使です♪

今日この日記を訪ねてくださったことに心から感謝します☆

 

今日は2月14日の日曜日。バレンタインデーの本日、外は澄み渡った青空、日に日に力強くなってゆく日の光が辺り一面の白い雪景色に当たってきらきらと輝いています。今朝は鳥たちの鳴き声も聞こえました。まだ春はだいぶ遠いですが、それでも何となく、「春」という言葉が胸に浮かぶようになってきました。(でも、今は寒波の影響で、この冬一番の寒さだそうです。今週は連日-20℃を下回った一週間でした。)

 

皆さんのお住いの地域では、どんな季節の変化が感じられますか?

さて、ここのところ、私が始めた日曜日の新しいイベントがあります。それは、「スロークッカーを使って夕食の準備をすること」です。

 

朝ごはんを準備するときに、スロークッカーの大きな窯に入れたい材料を全部ざく切りにして入れ、上から水、塩、そのほかハーブなどかけて蓋をします。そしてそれを自分の部屋に持って行って、「Low」のモードでスイッチオン。あとは、夕方までおいしい食事が出来上がるのを待つだけです。午後になると、さっそくスロークッカーから良い香りがしてきて、心がポッと温まります。

 

このスロークッカーは、私のとびきりお気に入りアイテムの一つです。性能も良いですが、何といっても、このクッカーとの出会いが特別でした。

 

それは2018年の夏。カナダでは、夏になると、いろんな家で不要になったものを低価格で売りさばくガレージセールが行われます。近所のあちこちに、ボール紙に「ガレージセールこちら」と書かれた看板が立ち並びます。その日、私がいつものように近所の丘を下ってコーヒーショップに向かって歩いていたところ、通りのお庭にひときわ大規模なガレージセールが展開されているのを見つけました。

 

とても気になりましたが、荷物が大きくなっては移動が大変なので惜しい気持ちを噛み締めながら、私はその場を通り過ぎました。

 

さて、数時間後の帰り道。なんと、まだそのガレージセールは営業中でした!

 

私は喜び勇んで、しかし恐る恐る、たくさんの品物が置かれたお庭に足を踏み入れました。何といっても、一人でガレージセールに行くのはこれが初めてです。

 

私はたくさんの人に混じって、キッチン用品のセクションを眺めていました。ちょうど欲しかったミキサーが6ドルで見つかったので、それを買うことに決めました。と、その横を見ると、見るからに立派なスロークッカーが一台置かれているのが目に留まりました。

 

実は、私はしばらく前からスロークッカーが欲しいなああ、と思っていました。当時ハウスメイトだった子が一人、スロークッカーを持っていて、ある日それを使って、とろけるようにおいしいシチューを作ったのです。その味見をして以来、私は「いいなあ、スロークッカー、私も欲しいなあ」とスロークッカーに対する憧れが胸に宿りました。でも、その子に「いくらぐらいするの?」ときいたところ、「200ドルぐらいかな」と言われ、予算の少なかった私はがっかりと肩を落としたのでした。

 

ガレージセールでスロークッカーを前にしながら、私はドキドキしていました。このクッカーもきっと高いのかな?何十ドルぐらいするんだろう?

 

勇気を出してかがみこんで、値札を探しましたが、見つかりません。

 

「値札がないということは、つまり、高いということだ」

 

半分あきらめかけた私の横へ、ガレージセール開催者の息子さんがやってきました。

 

「何か手伝えることある?」

 

ときかれ、私は深呼吸すると、思い切ってスロークッカーの値段を尋ねました。すると、その息子さんはガサゴソと箱を探り、まったくカジュアルに

 

「ああ、これね、10ドルだ」

 

と言いました。

 

「えーーーー!!!じゅ、十ドルですか?それ、本当ですか??」

 

驚いてオーバーリアクションする私に向かって、息子さんは落ち着いて値札を私に見せると、「ほら、10ドルだよ」と言いました。

 

私の胸は喜びで高鳴りました。これなら私にも買えるではありませんか!しかも、その息子さん曰く、このスロークッカーは一度も使われておらず「新品」だそうです。説明書も全部ついていました。

 

私はミキサーと合わせて16ドル払うと、ホクホクした気持ちで、大きな荷物を抱えて家に向かって丘を登り始めました。

 

すると、横に車がやってきて、窓からさっきまでガレージセールに一緒にいたおば様が顔を出し、

 

「ちょっと!良かったら乗せてってあげるけど?」

 

と呼んでくれました。親切なジェスチャーが胸に沁みました。

 

一緒に車で丘を登りながら、お互いの戦利品を伝えあいました。そのおば様はずっと欲しかった、アディダスのジョギングシューズを良いクオリティーで手に入れたと言って喜んでいました。私も、こんな立派なスロークッカーがたったの10ドルだったんだよ!と言って二人で盛り上がりました。

 

このスロークッカーはとても素晴らしいです。眺めているだけでも、暖かい心持ちになるような、そういう雰囲気の、ちょっと昔ながらのデザインのクッカーです。

 

今も、これを書きながら、私の隣で静かに夕食の支度をしてくれています。

 

皆さんの、とびきりお気に入りアイテムは何ですか?

 

 

おしまいに、フォトレターです。

 

 

 

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愛するスロークッカー

 

今週、買い物に出かけた時の写真です。

 

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冬の夕方

 

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ながーい影

 

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公園で遊ぶ子供たち

 

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日が沈むとき

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました☆

 

今日も、皆様にとって素敵な一日となりますように。

 

 

愛を込めて、

オタワの天使