オタワ雪の日
2020年2月15日 オタワにて綴る ―
2020年、二月。
皆さんのお住いの地域では、
今どんな季節を迎えていますか?
春はもう間近でしょうか。
草木は新芽を膨らませていますか?
こちらオタワでは、二月というと、まだ冬の真っ盛りです。実は、昨年のこの時期にも、「オタワ雪の日」という題で皆さんにお便りしたいと思っていたのに、なんということでしょう。あれから一年がたち、またその季節がやってきました!
北米五大湖地方に属するオタワは、湿度が高いため、夏は蒸し暑く、冬は雪がたくさん降ります。今年はいつにないほどの暖冬で、一月頭まで、なんとセ氏0度前後、雪ではなく雨が降るというとても不思議な状況でしたが、一月半ばから、気温がようやく下がり、雪が降るようになりました。(ちなみに、気温はしっかり下がって、今は寒い日だと零下20度 ー 例年通りの気温で一安心。)
一週間のあいだに二日くらいは雪が本格的に降るでしょうか。いったん降り始めると、すぐに止まないことが多く、すぐに膝上くらいまでの雪が積もります。今も、外は一面の雪景色です。
オタワでは、天気予報で大雪の予報が出ると、その瞬間から、たくさんの除雪車が街中に出動します。車社会のカナダでは、道路の除雪には相当の気合が入っているのがよくわかります。夜通しどんなに大雪が降ったとしても、翌朝、大通りでは雪が積もっているということはありません。
常に除雪車がものすごい勢いで道を駆け巡っているからです。
そして、除雪車が集めた雪は、あちこちの駐車場にまとめて積まれて、高い雪山ができあがります。現地の人に聞きましたが、この雪山のことを snow mountain と呼ぶそうです。本当に「山」なのですね!
シーズン中、何度も雪が降ると、そのたびに雪のお山も大きくなっていきます。
昔、小学生のころ、担任の先生が北海道の札幌の話をして、
「札幌では冬には道路に雪の壁ができるんだよ」
と言ったことがありました。
私は札幌には行ったことがありませんでしたが、
「道路に雪の壁ができるなんて、いったいどんなだろう?」
といたく感心して、想像を膨らませたことがありました。
オタワで生活を始めて初めての冬、最初の大雪が降った時、除雪車が通ったあとに、道路の両脇に雪の塀のようなのができるのを見て、私はすぐにあの時の札幌の雪の壁の話を思い出しました。
今でも、道路を歩くたびに、そのことを思います。
もう一つ、子供のころの思い出話になりますが、私の冬の楽しみの一つに、
大雪が降ったらかまくらを作る!
というのがありました。
私が住んでいた地域では、残念ながらそこまで大雪が降ることはなかったので、人が一人入るサイズの「かまくらもどき」を作るのでも一苦労でした。
オタワのあちこちの駐車場に積まれている雪のお山を見ていると、私はかまくらのことを思い出して、作りたい気持ちがむくむく湧いてきます。
カナダの人々はアウトドアの活動が大好きですが(気温が零下20度でもみんな元気に外に出かけていく!)スキーやスケートといったアクティビティが中心で、かまくらを作るという習慣はないようです。
でも、今度一度かまくら作りに挑戦してみようかな。
そんなことを思う、今日この頃です。
最後にそのオタワの雪景色を、皆さんにお届けしたいと思います。
もう一枚は、昨年の景色より。雪が降っているときは、こんな感じです。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました☆
今日も皆様にとって素敵な一日となりますように。
愛を込めて、
オタワの天使