カナダの家のアリ事情
2020年4月4日 オタワにて綴る -
皆さんこんにちは、オタワの天使です♪
今日、この日記を訪ねてくださったことに、心から感謝します☆
4月になりました。私の故郷の東北地方でも桜が咲き始めたときき、遠く離れながらも、ピンク色の花道を思い浮かべて心の踊る日々を過ごしています。もちろん、コロナウイルス対策で家の中から出ることはほとんどないのですが -。
それでも、家の中からウキウキしています。
皆さんのお住いの地域ではいかがでしょうか。春の訪れに心はなんと言っていますか。
今日は、カナダの家で迎える春の訪れについて、ちょっとシュールなお話です。
カナダと日本。この遠く離れた2つの国はサイズも文化も大きく違う印象ですが、実は身近なところに大事な共通点があります。それは、家屋が木でできていることです。
たとえばヨーロッパなどでは家が石造り、レンガ造りの地域も多いですが、カナダでは全国的に木造りの家が多いです。(材木が豊富な土地柄だから、というのが私の推測する理由。ちなみに、日本とカナダのもう一つの共通点は、水が豊富だということです。豊富な水と豊富な材木!)
私が今、オタワで住んでいるお家も、外側はレンガで飾られていますが、骨組み、内装は全部木でできています。この近所はオタワの中でも少し古めのエリアなので、家々も築何十年のものが多く、人々はそれを(素敵に)リフォームして住んでいます。
こうした古い木造りのお家は趣があって私は大好きなのですが、一つ、問題もあります。それは、「シロアリ」ならぬ「黒アリ問題」です。
毎年、雪が解け、気温が上がって春が近づいてくると、活発になるのは私たち人間や鳥たちや植物たちだけではありません。そう、地面に住まう黒アリたちもいっせいに活動を開始します。
でも、それの何が問題なのでしょうか?
それは、この元気な黒アリたちが家の中にも活発に入ってきてしまうということです。
毎年、この時期になると、トイレや廊下でアリが一匹二匹目撃されるようになります。これがすべての始まりのサインで、このあと一週間、二週間ほど経つ頃には、それぞれの居室の中にも黒い影が動き回るようになります。まずは一匹。そしていつの間にか二匹、そして・・・
昨日、ベッドの上からぼんやりと床の上を眺めていたところ、何やら黒い点々が二つ動き回っているのが見えました。「これは公園の砂場などでよく見かける光景」と思って、はっと我に返ると、二匹のアリが床を忙しく横切っているところでした。
アリは外で見る分にはなんてことないのに、自分の家の床にいるとどうしてこうも居心地が悪いのでしょう。
一匹のうちは何とか気持ちを落ち着けて、「このアリにも彼らの生活があるんだから」などと考えていられますが、二匹になると途端に彼らの一挙一動が気になり出します。いったん物陰に入って見えなくなり、しばらく経ってまた出てくると、「これはもしかして三匹目のアリなんじゃないか?」と思ってそわそわしてしまったり。
人間には「ものを数える」という知恵が備わっていますが、こういう場面になると、
一匹、二匹、たくさん ・・・
という原始的な数え方になっているのが何とも滑稽です。
カナダの木造の古いお家では、こんなところからも春の訪れを感じられます。
今日は、おしまいに、今週家の中で集めた景色のタペストリーを皆さんにお届けしたいと思います。(黒アリは出てこないので安心してご覧ください。)
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました☆
今日も皆様にとって素敵な一日となりますように。
愛を込めて、
オタワの天使